「職業実践専門課程」が認可!

専修学校の専門課程であって、職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成することを目的として専攻分野に おける実務に関する知識、技術及び技能について組織的な教育を行うものを、「職業実践専門課程」として文 部科学大臣が認定して奨励することにより、専修学校の専門課程における職業教育の水準の維持向上を図るこ とを目的とするものです。

職業実践専門課程について文部科学省は、「先導的試行」と位置付けています。大学など日本の高等教育機関 は、歴史的背景から学問的な教育を重視する一方、職業に関する教育を軽視する傾向がありました。このため 文科省の中央教育審議会は2011(平成23)年1月にキャリア教育や職業教育の充実を求める答申を出し、高等 教育段階で実践的な職業教育を行う「新たな学校種の制度」の創設などを検討するよう求めました。しかし、 新しい学校制度の創設には大学関係者などが強く反対したため、最終的に専門学校に「職業実践的な教育のた めの新たな枠組み」をつくり、高等教育段階における職業教育の在り方を研究していくことになったものです。 企業等(本校の場合は病医院、柔道整復師会、接骨院など)と連携して、実習、実技、実験又は演習の授業を 行っていること。 全課程の修了に必要な総授業時数が1700単位時間以上又は総単位数が62単位以上であ ること。などが条件となっており、文部科学大臣が認定し奨励することによって専修学校の質保障・向上を図 る制度です。2013年8月に公布され2014年度からスタートしました。職業に必要な実践的かつ専門的な能力を 育成し、実務的な技術や技能を教える実習を行っている専修学校に文部科学大臣が認定するということです。
実際の職業現場でより実践的な能力を身に付けたいという人は、職業実践専門課程が認定されていることは進 路選択上、大事なことです。